定位脳手術
定位脳手術は1947年、シュピーゲルとワイシスによって初めて行われました。翌1948年に私たちの先生でもある楢林博太郎先生によって日本でも始められました。
最初の頃は淡蒼球手術が主流でしたが、1954年にハスラーという人が視床手術を始め、これが広がりました。1967年にL-ドーパという特効薬が開発され、パーキンソン病に対して著しい治療効果をあげたため、一時は手術症例が激減しました。
しかしL-ドーパの長期服薬による問題点が指摘されるようになりました。
1992年にライチネンが後腹側淡蒼球手術を報告し、L-ドーパの副作用に効果があることがわかったため、淡蒼球手術が再び増加しました。
近年、定位脳手術による慢性電気刺激を行う治療法が始まりました。

定位脳手術の原理はヒトの頭をX軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(頭足)の3方向に目盛りを持ったフレームを付けて、そのフレームの3つの軸の中心から ターゲット(目標点)の位置を計測し、フレームにつけた定位脳手術装置を3つの方向にそれぞれ計測分移動させることにより、定位脳手術装置の中心がター ゲットになるという原理を応用したものです.
手術は仰臥位(仰向け)で行います。フレームをつけたり頭皮を切ったり頭蓋骨に孔を開けたりするときは、プロポフォールという特殊な麻酔で眠ってもらいますので、痛いことはありません。術後に手術が痛かったという患者はいままでいません。F

定位脳手術の原理はヒトの頭をX軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(頭足)の3方向に目盛りを持ったフレームを付けて、そのフレームの3つの軸の中心から ターゲット(目標点)の位置を計測し、フレームにつけた定位脳手術装置を3つの方向にそれぞれ計測分移動させることにより、定位脳手術装置の中心がター ゲットになるという原理を応用したものです。
手術は仰臥位(仰向け)で行います。フレームをつけたり頭皮を切ったり頭蓋骨に孔を開けたりするときは、プロポフォールという特殊な麻酔で眠ってもらいますので、痛いことはありません。術後に手術が痛かったという患者はいままでいません。
約5cmの小切開をどちらかの前頭部に行います。そして直径1cmの孔を頭蓋骨に開けます。その孔からまず脳室に造影剤と空気を入れて脳室の形を撮影します。そのフイルムから脳の正中と前交連と後交連の位置を知ります。それによって予備的なターゲットを決めます。
淡蒼球手術でも視床手術でも、ターゲットを正確に調べるために微小電極記録が不可欠です。先端数ミクロンの微小電極を0.01mm/秒で進めることにより、先端が通過する際に神経細胞の一つ一つの活動電位を記録する方法です。ふるえを起こしている細胞がわかります。


プロポフォール静脈麻酔法(苦痛の少ない定位脳手術のための)
プロポフォール静脈麻酔は1995年12月よりわが国でも可能になった最も新しい全身麻酔の方法です。以前のガス麻酔とは異なり、プロポフォール (ディプリバン、ゼネカ薬品KK)を静脈から少しずつ注入する完全静脈麻酔です。身体に蓄積することがなく麻酔からの覚醒が早いのが最大の特徴です。この 特性を利用して、患者さんに痛みを与える手術操作の時にはプロポフォール静脈麻酔をしたままで行い、微小電極記録や凝固巣作製の時にはプロポフォールを止 めて目覚めてもらい、患者さんと十分なコミュニケーションをとりながら行うようにしています。
凝固巣を作り終えたらふたたびプロポフォール静脈麻酔を行いつつ頭皮を縫合し、頭部に固定したフレームをはずします。術後患者さんは術中の痛みや苦痛を覚えていないのがこの方法の利点です。F