2024（令和6）年の幕開けをこのような形で迎えることになると、一体誰に想像できたでしょうか。

当院は海抜20mの砂丘に位置し、7階建て病棟は建築後まだ10年です。幸い建物や機能面に一切問題は発生せず、入院中の方々にご不自由をおかけすることはありませんでした。

一方、当院は周辺自治会と「津波時における一時的な避難場所」の協定を結んでいます。地震直後から近隣住民の方々が当院に避難にみえ、およそ550名がメインロビーや外来エリアで不安なひとときを過ごされました。院内を開放したことに感謝の言葉やお手紙を多数いただき、当院も地域の一員であると改めて実感しています。

1月中旬には、当院の5人の仲間たちが医療支援班として輪島市で活動しました。被災地の1日も早い復興をお祈りします。

2024年2月　病院長 大平徹郎