びまん性肺疾患

びまん性肺疾患

1.びまん性肺疾患とは?

病変が比較的均等に広がっている状態を医学用語で「びまん性」といいます。したがって、びまん性肺疾患とは左右の肺に比較的均等に病変が広がっている肺疾患のことをいいます。 びまん性の反対語は「限局性」です。

びまん性 限局性
びまん性 限局性
左右の肺の下の方にほぼ均等に白い雲のような病変が広がっている
診断:間質性肺炎
右肺(向かって左側)の下の方に白い雲のような病変がある
診断:細菌性肺炎

2.びまん性肺疾患とはひとつの病気ですか?

びまん性に病変が広がる肺疾患には,さまざまな疾患が含まれます。 間質性肺炎という疾患はその代表格ですが,心不全や感染症や腫瘍(癌など)でもびまん性の肺病変をつくってきます。したがって,胸部X線写真をみただけでは診断を下すことはとても難しいのです。

びまん性肺疾患には様々な疾患が含まれる

びまん性肺疾患

3.間質性肺炎とはどんな病気ですか?

間質性肺炎といっても,ひとつの病気ではありません。一番多いのは「特発性(とくはつせい)間質性肺炎」です。特発性という言葉は原因不明という意味です。突然発症するという意味の突発性とは違いますので,間違わないでください。

そのほかに,吸入物質に対する過敏性で起こってくる「過敏性肺炎」や,粉じん吸入によって起こる「じん肺・職業性肺疾患」,薬剤が体に合わずに発症する「薬剤性肺炎」,膠原病や血管炎に合併する「膠原病に伴う肺病変」なども広い意味での間質性肺炎に含めることがあります。

当初は原因不明の「特発性間質性肺炎」と診断していても,経過をみていたり,詳しく調べていったりすると,膠原病が次第に顕在化してきたり,過敏性肺炎やじん肺と判明する場合もあります。

間質性肺炎のいろいろ

間質性肺炎のいろいろ