病院長よりみなさまへ

地域と寄りそう「病院祭」 地震津波災害時の備えの一面も

5年ぶりの開催となった7月7日(日)の病院祭。私たちチーム西新潟のメンバーは、近隣住民の方々はじめおよそ500人をお迎えし、数え切れないほどの笑顔と出会うことができました。

2009年の第1回から、ラベンダーの咲き誇る7月上旬に開催しています。実行委員長だった私の記憶では、初回来場者数は約240人でした。

今も忘れられないのが2013年の病院祭です。開場と同時に想像をはるかに超す来場者の波。おそらく2千人を超す方々がみえました。「完成したばかりの7階建て新病棟を内覧できます」と広報していたためです。地域の期待の高さが私たちの胸に刻まれました。

今年元日の地震(津波警報発令)では、近隣の方々およそ550人が当院に一時避難されました。その記憶とともに、このたびの病院祭で気づいたことがあります。

《数百人の地域の方々を、数時間に限って病院内にお迎えする》貴重な経験は、私たちチーム西新潟にとって、地震津波災害時に避難住民を適切に受け入れる訓練にもなっている、という発見です。

地震など決して来てほしくないですが、日頃の備えの観点から「地域に寄りそう病院祭」の新たな意義を実感した今年の夏でした。

※チーム西新潟:当院で勤務するすべての職員

2024年10月 国立病院機構西新潟中央病院 病院長 大平徹郎

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